2011年6月5日日曜日

食欲がない。お茶漬けだ。

ある病室に2人の末期ガンの患者が入院していた。 一人は窓側のベッド、もう一人はドア側のベッド。 2人とも寝たきりの状態だったが、窓際のベッドの男は、ドア側のベッドの男に窓の外の様子を話してあげていた。 「今日は雲一つない青空だ。」「桜の花がさいたよ。」「ツバメが巣を作ったんだ。」 そんな会話のおかげで、死を間近に控えながらも2人は穏やかに過ごしていた。 ある晩、窓際のベッドの男の様態が急変した。自分でナースコールも出来ないようだ。 ドア側の男はナースコールに手を伸ばした。……が、直前になってボタンを押す手をとめた。 「もしあいつが死んだら、自分が窓からの景色を直接見れる……」 どうせお互い先のない命、少しでも安らかな時をすごしたいと思ったドア側のベッドの男は、 自分は眠っていたということにして、窓側のベッドの男を見殺しにした。 そして窓側のベッドの男は、その晩、そのまま死亡した。 翌日、ドア側のベッドの男はいよいよ窓側のベッドへ移ることになった。 男は、看護婦に抱きかかえられてカーテンのそばに横になる。 期待に胸がうちふるえた。 そこから見える外の景色、これこそ彼が求めているものだった。 そこから見えたもの、カーテンの向こうは ただの薄汚れたコンクリートの壁だった。

今日はアメリカ大統領候補のロバート・ケネディが銃撃され翌日死亡[1968]の日だそうですね。

食欲がない。お茶漬けだ。

コラミオでこんな記事が公開されていましたので、紹介します。
三越 劇場と戦後の文化復興

日本橋 三越 劇場 ホールについて何を思い浮かべるかは人によって様々だと思いますが、初めて知る事も多くて感心してしまいました。

コラムの説明から
三越 劇場は、1927年、日本橋室町に三越ホールとしてオープン。太平洋戦争で中断した時期もあるが、営々と公演を重ねている。その評判、評価は口コミで広がって、固定ファンも多い。

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